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シックハウス症候群は今でも問題です!

シックハウス症候群は今でも問題です!

2020

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2000年当初、社会問題となった『シックハウス症候群』ですが、最近はあまりニュースに取り上げられることも、耳にすることも減りました。

シックハウス問題が身近にある建築業界ですら、注目を浴びることは減りましたが、実際には未だにシックハウスに悩まされている方々が多くいます!

 

世間一般にはシックハウスの原因は、建材に含まれる接着剤だと思われていることがあります。

確かにそうですが、他の原因もある!ということを皆さんには知って頂きたいと思います。

 

上の画像を見ると、部屋の中はたくさんの化学物質に満たされていることが分かります。建材に含まれる接着剤が多いのがわかりますが、室内空気を汚す原因は他にもたくさんあることが分かります。

 

建材に含まれる接着剤だけではなく、家具に含まれる接着剤、タバコの煙、可塑剤、難燃化剤防腐剤、防虫剤、防カビ剤、塗料等・・

 

これだけ化学物質に覆われた空気環境であれば、健康な人でも気を付けることが必要です。

 

これらの室内空気の汚染物質すべてを意識して家づくりをするとハウスメーカーの家は建てられなくなります。(最近では高額な換気扇を取り付け、家中にダクト配管を巡らせた非常に高い換気設備を設置する事で『空気環境がきれいな家!』と謳い文句にするハウスメーカーもたくさんいますが、結局は十数年後に必ず故障する機械に頼った家づくりでしかありません・・・。)

 

世間的にはシックハウスと言うと、『ホルムアルデヒドが原因!!』だと思われることが多く、ホルムアルデヒドの使用量を制限すればいいかのように思われがちですが、決してそんなことはありません。

実際には『あっちの化学物質がダメなら、こっちの化学物質を使えばOK!』というようなイタチゴッコのようなもので、代用品が出れば、数年後にその代用品が規制される、というような事があります。

 

最近では2017年に新たに3物質が規制追加されました。また、従来から規制が掛かっていた4物質についても規制がより厳しく改定されました。

 

それだけ化学物質というのは体に悪影響があるのです。

最近ではあまりニュースなりませんが、まだまだ建築業界は化学物質との戦いは続いています。

 

ちなみに、化学物質過敏症と言うのは、本当に化学物質に敏感な方は自然素材でも発症してしまうことがあります。

 

自然素材=無垢材、を使えば必ず安全!?という訳ではないんです。

 

杉やヒノキなどにも天然の化学物質が存在し、揮発し、それが原因で化学物質過敏症を発症した方もいます。

 

専門外ではありますが、

針葉樹ではテルペン類(α・ピネン、δ・カジネン、ヒノキチオール)

広葉樹ではアルデヒド類(ヘキサナール、ペンタナール、酢酸、エタノール)

などがあるようです。

 

化学物質に反応する、しないは人により個人差があったりする点は非常に悩ましいですね。

もっぱら、大半の方は自分自身が化学物質に対して過剰に反応することに気付いていません。

風邪かな?鼻炎かな?で済ましてしまいがちですが、花粉症と同じように、自分の体に徐々に蓄積し、体内許容量を超えたときに症状が発症することが多く、その時点では手遅れです。

 

家づくりをする会社としては、病気を治すことはできませんが、少しでも病気になりにくい、症状が軽く済むような環境を提供することが大切だと思っています。

 

家族や子供がシックハウスにならない為に、化学物質過敏症にならない為に、出来るだけ自然素材と透湿効果のある空間、家づくりを心掛けて下さい!

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