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今の住宅では24時間換気の使用が義務になっています。
その中でも『第3種換気』というものが新築住宅で一番多い換気方法です。
機械で排気することで、給気口から自然に外部空気を入れる換気方法です。
その為、給気口フィルターは外気の空気を吸うため当然の事ですが汚れます。
室内のあちこちに下の画像のような箱が各部屋の壁についていると思います。
下のレバーで開く・閉めるが可能です。この中にはフィルターがあり埃や塵などを除去してくれます。
しかし、問題は、その給気口のフィルター自体です。
大体の方は1年以上、放置していませんか?
引き渡し時に、『給気口のフィルタ-をこまめに掃除して下さい。』と言われても、すっかり忘れたり、年末の大掃除の時に掃除する程度の方が多いと思います!
そもそも、給気口を開放して部屋の空気を入れ替える大切さをご存じですか??
ちなみに、給気口のフィルターには、外気から侵入してフィルターに溜まったカビ菌、花粉、外気の埃、PM2.5などまさざまなアレルギゲンがビッシリとついております・・・。
その状態で放置すると湿度・温度の状態でカビが増殖し、そこを更に空気が通って室内に流れ込んできます。
綺麗な空気を給気するはずの給気口フィルターがアレルゲンの溜まり場になってしまいます。
空気清浄機のフィルターもエアコンのフィルターも表面には、カビ・埃・花粉・ハウスダストがびっしりついていますよね?
綺麗な空気を維持する為には常に、こまめな掃除が必要です。
1960年代、日本の家造りは自然素材が中心でした。
僕の実家も隙間だらけの風通しのよい家でした(笑)
つまり、以前の家は、木製サッシを使い、土壁を使い、自然の採光を利用し、今のような新建材を使用していませんでした。
しかし、断熱性能が乏しく、冬寒いという理由から気密化が推奨され、効率が悪いという理由から新建材化へと変わった流れがあります。
そこから、家造りの歯車が狂い始め、シックハウスをはじめとするいろいろな病気が広まっていったんです!
昔のように室内の素材について今のような新建材を使用せず自然素材を使い通気性をよくし断熱性をよくし自然の流れを組み込めば当然、昔の家同様に室内の空気環境は汚れず全館空調なんか給気口なんか必要なくなります!
なのに、今は効率化・自社のPRを理由に高額な換気設備ありきな家造りになってしまっています・・・。
ようは室内の空気が汚れる前提の家造り健康に悪い空気環境を前提とした家造りです!
ビニルクロスだと室内に臭いがこもり、その臭いに対して消臭剤を使う。
そして、メーカーは室内にいろんな香りがあった方がいいという宣伝をし、室内に芳香剤を置かせる。そこから、柔軟剤へと発展しさまざまな化学物質を含んだ商品がうまれ更に室内環境を悪化させています。
新建材を全く使わない家づくりは、現代では正直、難しいですが、昔の日本の家づくりを参考として、少しでもその影響が少なくなる健康的でエコな家づくりを真剣に考えて貰えたらなと思います!